第62回
東日本実業団相撲選手権大会2024.07.07

埼玉県立武道館相撲場

団体戦で2年連続ベスト8敗退も、小山内、内山が個人戦で銅メダル獲得

マッチリポート

出場各チームが予選3試合を行い、その成績上位8チームが決勝トーナメントに進む。日本通運は予選で、アイシン、東光タイヤ工業、日本大学職員と同組となったが、アイシンは昨年の準々決勝で敗れた相手で、日本大学職員は昨年度の優勝チーム。日本通運も過去にこの大会や全日本実業団で優勝経験のある名門である。つまり、予選は強豪チームばかりの厳しい戦いとなった。

先鋒・ボルドバートルオドフー、中堅・中村悠星、大将・小山内力樹で臨んだ日本通運は、1回戦でアイシンと対戦。「久々の大きな大会で、予選1回戦で相手も強い。緊張もあってみんな身体がすくんでしまったかもしれない」と振り返ったのは小山内で、3人とも寄り切りで敗れて0-3というスタートになった。

しかし、「予選は2勝すれば突破できると思っていた」（中村）という選手たちは、次の東光タイヤ工業戦に気持ちを切り替えて臨んだ。オドフーが寄り切りで勝利し、中村、小山内は押し出しで勝利。結果、3-0で1回戦の負けを取り戻した。

日本大学職員戦ではオドフーが2度の取り直しとなった熱戦を上手投げで制した。すると、中村が積極的に前へ出る相撲で押し出し、小山内も寄り切りで続いて3-0で完勝。予選3試合2勝1敗6得点（勝利数）で決勝トーナメントに進出した。

準々決勝ではふたたびアイシンと対戦することになり、昨年と同じ相手に敗れて敗退となった。試合後、監督や選手はみな悔しさをにじませていたが、なかでも矢島監督は「私が監督になってから一番悔しい。たとえ勝てなくても、もう少し前に出る相撲を取るべきでしたが、相手のほうが良い相撲を取っていました」と悔しさを語った。9月22日の全日本実業団に向けて、相撲部として改善すべき課題を見つけた大会となった。

個人戦には5人が出場し、団体戦から気持ちを切り替えて臨んだ小山内、個人戦のみ出場した内山翔太の2名が3位に入り銅メダルを獲得した。

コメント

矢島健一監督

2年連続でベスト8敗退となりました。選手たちはもちろん、監督になってから私も一番悔しいです。「思い切っていってこい」と声をかけていましたが、指示不足だったかもしれません。課題がより明確になりました。

小山内力樹

残念な結果となりましたが、まだ力を発揮できると思っています。今後にどんどん調子を上げ、全日本実業団で優勝を目指します。自分たちは強いチームとは言えませんが、一から気持ちを立て直し挑戦者として奮起していきます。

中村悠星

会社から60名ほどの方に応援に来ていただいていたので、優勝して恩返しをしたかったです。この結果を次につなげなければなりません。全日本実業団では一昨年優勝し、昨年は3位でした。優勝旗を取り戻すべく、稽古に励みます。

ボルドバートルオドフー

最初のアイシン戦は自分が勝っていれば勝てていたかもしれません。はじめての先鋒で盛り上げようと思っていたので、悔しい気持ちでいっぱいです。9月の全日本実業団ではみんなの力を合わせて優勝を目指します。

成績

団体一部・予選

1回戦

2回戦

3回戦

団体一部・決勝トーナメント

準々決勝

個人戦 無差別級

内山 翔太

小山内 力樹

中村 悠星

古川 晴貴

ボルドバートル オドフー

ギャラリー