日本通運

MATCH REPORT

試合結果詳細

第73回
天皇杯 全日本相撲選手権大会2024.12.01

両国国技館

古川、小山内、オドフーが決勝トーナメント進出も、強豪の壁に跳ね返される

マッチリポート

本大会への出場条件は厳しく、年間の各競技大会で好成績を収めた者だけが資格を得られる。日本通運からは古川晴貴、内山翔太、小山内力樹、中村悠星、ボルドバートル・オドフーの5人が出場資格を得ていたが、内山は怪我のため欠場し、4人が両国国技館の土俵に立った。

各選手が予選3試合を戦い、勝ち越した選手が決勝トーナメント(以下、決勝T)に進出した。最初に登場したのはオドフーで、「チームによい流れを作りたかった」との言葉どおり、集中した取り組みで幸先よく勝利を収めた。小山内と古川もそれぞれの持ち味を生かし、押し出しと肩すかしの決まり手で勝利した。

オドフーと小山内は予選2回戦にも勝利し、連勝で決勝T進出を決めた。古川と中村は1勝1敗で予選3回戦に臨み、古川は得意の右上手を取って上手投げで勝ち越したが、中村は押し込まれて突き出しで敗れた。結果、古川、小山内、オドフーの3人が2勝1敗で決勝Tに進出し、これは社会人チームで最多の好成績となった。

アマチュア横綱を決めるこの大会は学生、社会人にとって最高峰の舞台で、出場選手はみな猛者ばかり。決勝Tで勝ち上がるのは容易ではなく、古川と小山内が1回戦、抽選の結果2回戦から出場したオドフーも初戦で敗れた。「ひとつ勝てば波に乗れるのですが、この大会は難しいです」と矢島監督が言うように、3人とも強豪の壁に跳ね返された。

昨年は古川が16強に進出し、NHK地上波でその戦いが全国放送された。今年はそこまで勝ち上がれなかったが、「そうした悔しさが残ったことが来年への励みになります」と矢島監督は前向きに振り返った。予選敗退の中村も、「来年また今大会に出場し、次こそは勝ち上がって全国放送に出ることで会社に恩返したい」とポジティブな言葉を残した。

コメント

矢島健一監督

一流選手ばかりが集まるなか、みんなよくやってくれました。16強入りがならず、また楽しみな課題ができました。今日も多くの方に応援していただきました。NXを盛り上げるべく、運動部全員で一丸となって頑張っていきます。

古川晴貴(主将)

全体的には良かったと思いますが、私自身は後手に回る相撲を取ってしまいました。16強、さらにはそれ以上に勝ち上がりたかったので非常に悔しい思いがあります。来年もまた出場権を獲得し、今年以上の成績を目指します。

小山内力樹

過去に8回出場していますが、予選を通過するは今回で2度目です。会社の方がたくさん応援に来てくれていたので、期待に応えなければと思っていました。相撲部として、日頃の努力の成果や感謝の気持ちを見せられたのかなと思います。

中村悠星

緊張していないつもりでしたが、実際にはけっこう硬くなっていて、大事な初戦を落としてしまいました。今年は敗戦が多く、私自身は1ミリも満足していません。また身体づくりからはじめて、来年こそは結果で会社に恩返しします。

ボルドバートル・オドフー

4人のなかで最初に土俵へ上がったので、良い流れを作りたい気持ちがありました。決勝Tに進めて良かったですが、最後は相手のスピードと重さにやられました。来年はそこを意識して稽古に励み、磨いていきたいです。

成績

古川 晴貴

【予選】

1回戦 肩すかし   干場伸介(石川県)
2回戦   押し出し バットヤッグ・バヤルボルド (日本体育大学)
3回戦 上手投げ   岡田尚也(アイシン軽金属)

【決勝トーナメント】

1回戦   寄り切り 山口怜央(正光会)

小山内 力樹

【予選】

1回戦 押し出し   真野圭梧(マグチグループ)
2回戦 押し出し   長内風道(近畿大学)
3回戦   寄り倒し 満上颯悟(日本体育大学)

【決勝トーナメント】

1回戦   寄り倒し 行徳康祐(東京都)

中村 悠星

【予選】

1回戦   押し出し 菅原悠翔(東洋大学)
2回戦 上手投げ   斎藤健(東邦銀行)
3回戦   突き出し 生駒智之(朝日大学)

ボルドバートル・オドフー

【予選】

1回戦 すくい投げ   リ・ビル・クリストファー(日本体育大学)
2回戦 寄り切り   西出大毅(和歌山商業高校)
3回戦   寄り切り 池田俊(ソディック)

【決勝トーナメント】

3回戦   押し出し 篠侑磨(金沢学院大学)

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