日本通運(以下、NX)は2025年9月、株式会社あとらす二十一様のオフィス移転を担当いたしました。あとらす二十一様は主にWebサイト構築やインターネット広告事業などを手掛ける企業で、従業員数は約1,400人。同社にとって初めての自社ビルへの移転とあって、社員の皆様の期待も集まる中、移転プロジェクトは約1年をかけて慎重に進められました。本社機能停止を避けるため2週末に分けて行われた移転作業の様子や、移転プロジェクト成功のポイントをご紹介します。
あとらす二十一様は、これまで約20年間、新宿のオフィスビルの複数フロアを借り、本社として使用してきました。 しかし事業拡大に伴い、本社勤務の社員が700人超にまで増加。さらに近年では毎年約100人の新卒採用を行っており、オフィスは手狭な状態となっていました。加えて優秀な人材の確保や企業ブランディングの観点からも、働きやすく魅力的な自社ビルへの移転は、同社にとって喫緊の課題となっていました。
同社では自社ビルの建設工事と同時に移転プロジェクトを発足。数社の業者を比較検討した結果、「オフィス移転の実績が豊富で安心して任せられる業者」としてNXを採択し、2024年夏頃から両社の担当者と協議を重ねました。
元のオフィスの賃貸契約が2026年1月末までだったため、原状回復工事期間を鑑みて、2025年9月中には移転作業を終える必要がありました。そこでNXではご担当者様のご要望を丁寧にヒアリングし、スケジュールとToDoリストを策定。段階を踏んで着実に準備を進めました。
準備を進める中で、主に以下のような課題が浮き彫りになってきました。NXでは課題を十分に検討したうえで、解決策を提示し、安心して移転当日をお迎えいただけるよう万全の体制を整えました。


こうして迎えた移転当日は、移転元と移転先に多くのスタッフが入り、あらかじめ決めていたスケジュールに沿って特にトラブルもなく、移転作業を行うことができました。作業をスムーズに行うためにNXが特に注力したポイントは次の3点です。
今回は2週末に分けての移転だったため、運搬の順番を誤ると工程に遅延が生じ、お客様の業務に支障をきたすおそれがあった。そこで、事前打ち合わせを入念に行い「第1週目に移転する部署」と「第2週目に移転する部署」を明確に分けることで、当日は迷いなく作業が行えるようにした。
あとらす二十一様の主要業種がWeb関連であることから、一般的なオフィスよりもパソコンをはじめとした機器類を多く運搬する必要があった。NXでは事前に先方に専用の梱包資材と梱包マニュアルをご提供し、梱包作業をサポート。繊細な機器類を1台も傷つけることなく、安全に搬送した。
新オフィスは敷地内にトラックを停車できず、公道に停車しての作業が必要だった。NXでは事前に所轄の警察署に申請して道路使用許可証を取得。さらに、停車する公道が交通量の多い「主要道路」だったため、交通誘導警備業務2級資格保有の警備員を配置した。
2週末にわたる移転プロジェクトは、あとらす二十一の皆様のご協力もあり、トラブルなく予定通り終了しました。皆様が本来の業務に集中できるようにニーズを先読みして適切なソリューションをNXからご提供できたこと、また皆様がNXを信頼してスケジュールやマニュアルを順守していただいたことが、プロジェクト成功の大きな要因となりました。





スケジュールやマニュアルの作成・共有など、適切にサポートしていただいたおかげで、私たちは本業に専念しながら予定通り移転作業を進めることができました。常にニーズを先読みしてワンストップで必要な手配をしてくれ、ストレスや不安を感じずに粛々と準備が進められたのも、非常に有難かったですね。また、単なる輸送にとどまらない豊富なサービスラインアップにも驚かされました。特に共通養生の完成度は非常に高く、他の業者も感嘆するほど。建物に傷一つつけることなくスムーズかつ安全に搬入・搬出を終えられたのは、NXさんの確かな技術と経験の賜物だと思います。移転の翌日からすぐに業務を再開でき、新しいオフィスでは社員たちがこれまで以上にいきいきと楽しそうに働いています。NXさんにお願いして本当によかったと感じています。

オフィス移転は、お客様にとって企業の節目となる一大プロジェクトです。その重責を私たちにお任せいただいたことに感謝するとともに、「いかなる支障もなく業務を再開していただく」という使命のもと、万全の体制で臨みました。
今回は2週末に分けての段階的な移転であったため、綿密な計画立案と事前準備を徹底し、あらゆるリスクを想定して対策を講じました。さらに、単なる輸送にとどまらず、家具の手配や共通養生、道路使用許可の申請など、多岐にわたるサービスをワンストップでご提供することで、お客様のご負担軽減に努めました。「NXなら安心」と信頼をお寄せいただいたあとらす二十一様のご期待に応えることができたこと、そして自社ビルでの新たな門出に立ち会えたことを大変嬉しく、光栄に思います。