日本通運

MATCH REPORT

試合結果詳細

第66回
全日本実業柔道団体対抗大会2016.06.12

KIRISHIMAツワブキ武道館

強豪チーム相手に技を仕掛ける柔道を貫く

第66回全日本実業柔道団体対抗大会

マッチリポート

今大会は、6月11日(土)に男子3部48チームと女子1部4チームが、12日(日)に男子1部12チーム、男子2部23チーム、女子女子2部13チームが集い、それぞれの部で頂点を極める戦いが繰り広げられた。日通は2014年に2部3位になったものの、2010年大会を最後に2部の決勝からは遠ざかっている。今大会は先鋒・林、次鋒・加藤、中堅・宮崎、副将・高橋、大将・星野という布陣でチームを一新。若手選手への切り替えを鮮明に打ち出した。
初戦の相手は、JAKE・JAPANを3-1で破り勝ち上がってきた三菱重工名古屋。全日本実業柔道初出場の選手が3人の日通は、積極的な柔道ができるかが鍵となるが、先鋒・林は背負い投げ一本勝ちで、チームに勢いをつける。次鋒・加藤は得意の内股で連続一本勝ち。中堅・宮崎は対格で劣るものの終始相手を圧倒し、反則勝ちで3-0として初戦突破を決めた。続く副将・高橋も大外狩りからの押さえ込みで一本勝ち。大将・星野も大外狩りの一本勝ちで5-0、最高のスタートを切った。
しかし次の相手はパーク24。4月に行われた東京実業柔道でも、2部(3人制団体)決勝で0-3で敗れている相手。先鋒・林は体格差を生かして試合を優位に進めたかったが相手の足技に崩され有効を2つ取られてしまう。ポイントを五分に戻したい加藤は前に出るが、得意の内股のタイミングをぴたりと読まれ、内股すかしで一本負け。0-2となった日通は中堅・宮崎に勝負を託すが、守りに来た相手からポイントを奪うことができず引き分け。山脇監督は相手チームのエース吉井選手に木村選手をぶつける勝負に出る。木村選手は体格差を利用して一発勝負の投げ技を仕掛けるものの、引き手不十分のため、相手の体の回転が足りず旗は上がらない。試合時間もあとわずかとなり、最後の内股に出たところ、その技を瞬時にすかされ木村の体が一回転。星野もポイントを奪うことはできず0-3で敗れ、準決勝進出はならなかった。

コメント

山脇悟監督

今日は80人を超える大応援団に駆けつけていただき、本当にありがとうございました。私以上に選手は気合が入っていたと思います。残念ながら強豪チームであるパーク24に敗れ2回戦を勝ち抜くことはできませんでしたが、今大会前に1カ月間の強化期間を設け、職場のご理解と協力のもと、15時終業でしっかり稽古を積んできました。その甲斐もあって、試合途中に息切れするような選手はいなかったと思います。三菱重工名古屋に5-0で勝った試合を見ていただければ、昨年からのチームの進歩はわかっていただけると思います。とはいえ、スター選手をそろえたチームとは自力の差があることもまた事実です。初戦に一本勝ちを収めた高橋に代えて、木村を出して賭けに出たのですが、やはりパーク24は総勢20人の優秀な選手がそろうチームですから、一発勝負は通用しませんでした。
先鋒の林が2年目、副将の高橋、大将の星野が1年目ですから、チームは大幅に若返りました。学生の頃は勝ち上がれば強い選手と当たりますが、実業団は1回戦からいきなり強化選手と当たるので、そういう状況にも早く慣れていかなければなりません。今日の団体戦を戦ったメンバーは8月の個人戦にも出場させます。この大会に向けて積み上げた力をリセットすることなく、9月の東日本実業柔道につなげて結果を出してもらいたいと思います。

木村旭克選手

初戦は控えでしたが、2回戦のパーク24戦に出ろと言われたときは、勝つことしか考えませんでした。相手の吉井選手はパーク24の中でも一番強い選手でしたが、自分の体格をいかして、一発勝負を挑みました。最初の1分は様子をうかがって、2分目から攻めようと思っていたんですが、指導を取られて少し焦ってしまったかもしれません。場外ギリギリのところで内股をかけ、引き手が不十分だったことで相手の体が離れてしまいましたが、引き手を取ることができたら一本になっていたと思います。後半もう一度内股を狙いにいったら、すかされて気がついたら背中が畳についていました。

加藤貴也主将

初戦、全員がポイントを取って5-0の内容で勝つことができたのは、大会1カ月前の強化期間でしっかりチームを仕上げた成果だと思います。2回戦は強化選手を何人も揃えるパーク24でしたが、ここで勝てば一部昇格が見えてくるという試合だったので、各選手は本気で勝ちにいきました。しかし、パーク24の選手は体が小さくても、自分よりも大きな選手との戦い方を知っているというか、まともに技を受けない上手さがありました。ただ、うちの選手はみな前に出て、しっかり攻めることは最低限できたと思います。攻めて勝ち切ることを課題に、9月の東日本実業団までしっかり練習をしていきたいです。

成績

1回戦

  日本通運 5 - 0 三菱重工名古屋
先鋒 林 宇宙     五十嵐拓人
次鋒 加藤貴也     松村勇輝
中堅 宮崎 廉     浜野 悟
副将 高橋祐太     齋藤利輝
大将 星野拓真     清田雄大
(代表戦)          
補欠 大熊将史        

2回戦

  日本通運 0 - 3 パーク24
先鋒 林 宇宙     優勢勝ち 青木勇介
次鋒 加藤貴也     田村和也
中堅 宮崎 廉     中村一那
副将 高橋祐太     吉井 健
大将 星野拓真     清水健登
(代表戦)          
補欠 大熊将史        

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