日本通運

MATCH REPORT

試合結果詳細

第53回
全日本実業柔道個人選手権大会2023.08.26~27

ベイコム総合体育館(尼崎市記念公園)

玉置、影浦、衛藤のベスト16が最高成績。
講道館杯への出場権は得られず。

第73回全日本実業柔道団体対抗大会

マッチリポート

今大会はベスト4に入ると講道館杯の出場権が得られ、ベスト8になると出場資格決定戦に参加できる可能性があった。「数人は講道館杯の出場権を」(山脇監督)という目標を掲げていたが、これは達成できなかった。

出場選手は次のとおり。100㎏級=加藤、吉井。90㎏級=石塚、玉置、戸﨑。81㎏級=影浦、衛藤、中村。73㎏級=手塚、髙野、岩崎、友田(棄権)。66㎏級=長谷川、初野。60㎏級=佐藤。

玉置は2回戦不戦勝、3回戦の工藤(JR九州)には合わせ技で勝利し、ベスト16入り。4回戦の相手は昨年の講道館杯出場資格決定戦で敗れている岡田(SBC湘南美容クリニック)で、雪辱を期す一戦となった。試合は4分間で決着が付かず、サドンデスのGS(※)へ。どちらも譲らずここでも3分を超える死闘となったが、裏投げで先にポイントを取られた。

影浦も1回戦、2回戦を勝ち上がり、3回戦で吉田(専柔会)と対戦。GSでビデオ判定が2度行われる接戦になったが、最後まで仕掛けて9分11秒に渡る熱戦を制した。4回戦の杉村(慶応柔友会)戦もGSまでもつれ、6分43秒という長い戦いに。指導3つを受けて敗れたが、ベスト8入りまであと一歩だった。

衛藤は2回戦に一本勝ち、3回戦に合わせ技で勝利し、準々決勝進出をかけて4回戦では井上(リンクスタッフグループ)と対戦。互角の一戦は両者が指導2つを受けてGSに突入。どちらに転んでもおかしくなかったが、背負い落としを許して競り負けた。

日本通運から講道館杯に出場したのは、2017年の手塚が最後となっている。この壁は厚くて高いが、決して越えられないものではない。初めて今大会に挑んだ衛藤は「来年は優勝したいです」と力強く語った。

※GS=ゴールデンスコア。4分間の試合時間で決着がつかないときに行われる延長戦

コメント

山脇悟監督

各選手が泥臭く、最後まで諦めない戦いをしてくれました。ただ、講道館杯の出場権を掴めなかったので結果には満足していません。来年秋の新道場完成まで、引き続き講道館や大学をお借りして稽古を重ねていきます。

玉置玉(柔道部主将)

去年と同じ相手に負けてしまいました。勝負師として、連敗はよくないと考えていたのですが…。ひとりで課題に取り組むのではなく、強い後輩がいるので一緒に頑張ることでレベルアップできればと考えています。

吉井拓実

初めての大会だったので、がむしゃらに楽しみつつ勝ち上がれればと思っていました。緊張感はありましたが、楽しめました。攻めが遅いのが課題です。仕掛けを早く、技の数を増やすことが必要だと感じています。

影浦力

7~8㎏減量して81㎏級に挑みました。3回戦までは決めるべきところでポイントが取れましたが、4回戦は自分のカタチで組めませんでした。競り合いを制するためには、GSを乗り切る基礎体力が必要だと実感しています。

衛藤力也

階級をひとつ落として81㎏級に出場しました。体力のなさを実感したので走り込みます。社会人の個人戦に初めて参加しましたが、まだまだできると思いました。来年は優勝できるように一日一日を大切に過ごしていきます。

成績

60㎏級

佐藤晃輔

1回戦   一本 (小内巻込) 福田大悟(日本エースサポート)

66kg級

長谷川雷

2回戦 一本 (背負投) ※GS   舟﨑裕輝(天理大学クラブ)

初野壱昴

1回戦 一本 (大外刈)   菊池一真(JFEスチール)
2回戦   反則勝ち ※GS 武岡毅(パーク24)

73㎏級

岩崎彪

2回戦 一本 (小外刈)   本間大地(朝飛道場)
3回戦   一本 (大腰) 幸田州世(リンクスタッフグループ)

友田敬太

2回戦   不戦勝ち 内村秀資(自衛隊体育学校)

高野敦弥

2回戦 反則勝ち   武田尚道(JFEスチール)
3回戦   一本 (縦四方固) 佐藤竜(東日本旅客鉄道)

手塚海

2回戦 反則勝ち   鈴木凛(東日本旅客鉄道)
3回戦 一本 (送襟絞)   家元歩(氣樂道場)
4回戦   反則勝ち ※GS 日野勝司(千葉刑務所)

81㎏級

影浦力

1回戦 反則勝ち   徳永一光(日本生命保険相互会社)
2回戦 一本 (横四方固) ※GS   飯田竜生(九州電力)
3回戦 反則勝ち ※GS   吉田宗晃(専柔会)
4回戦   反則勝ち ※GS 杉村晃希(慶応柔友会)

衛藤力也

2回戦 一本 (内股)   𠮷原大翔(スポーツひのまるキッズ協会)
3回戦 合わせ技 (大外刈+背負投)   川上真輝(KJC)
4回戦   技あり (背負落) ※GS 井上泰司(リンクスタッフグループ)

中村洸登

1回戦 一本 (巴投)    三河和也(東日本旅客鉄道)
2回戦   反則勝ち ※GS 山村陸斗(日本製鉄)

90㎏級

石塚康太郎

2回戦   反則勝ち 植田祐太(JR九州)

玉置玉

2回戦 不戦勝ち   前田宗哉 (自衛隊体育学校)
3回戦 合わせ技(一本背負投+上四方固)   工藤樹希(JR九州)
4回戦   一本 (裏投) ※GS 岡田敏武(SBC湘南美容クリニック)

戸﨑碧海

1回戦   一本 (払巻込) 三村暁之(アドヴィックス)

100㎏級

加藤貴也

1回戦 不戦勝ち   河田闘志(センコー)
2回戦   一本(一本背負投) ※GS 藤井光一(松波総合病院)

吉井拓実

1回戦 反則勝ち   石川竜多(センコー)
2回戦 反則勝ち ※GS   長島功奈(エイチアイ)
3回戦   一本(背負投) ※GS 畠山竜弥(京葉ガス)

※GS=ゴールデンスコアー

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