日本通運

MATCH REPORT

試合結果詳細

第59回
東日本実業柔道団体対抗大会2024.09.22

講道館

第2部、決勝進出を果たすが惜しくも敗れる

第59回東日本実業柔道団体対抗大会

マッチリポート

自社の新武道館が完成し、心機一転で稽古に励んでいた日本通運は今大会に第1部、第2部、第3部の2チームの計4チームで挑んだ。

特に、勝てば33年ぶりの優勝となる第2部には期待がかかっていた。先鋒に中村洸登、中堅に主将の玉置玉、大将に影浦力という構成でトーナメントを勝ち上がる。2回戦は東京拘置所と対戦し1-1の接戦となったが、主将の玉置が一本勝ちを収めたことで内容で上回ると、準決勝では影浦の内股による一本を含む3-0で立川拘置所に快勝し、決勝へとコマを進めた。

東芝との決勝は、先鋒の中村が相手から指導2回を取り先制。しかし中堅の玉置が肩車で一本を取られ、2試合を終わって内容で上回られると、大将戦では互いに技を決められず引分けた。その結果、内容の差で東芝に軍配が上がり、惜しくも優勝を逃してしまった。

第3部ではAチームの奮闘が目立った。1回戦ではIHIに対して全員が一本勝ちを収め3-0で圧勝。続くトーエー企業戦は先鋒の佐々木光太朗、大将の戸﨑碧海が一本を取って快勝した。3回戦では豊田自動織機に対し、佐々木が肩車で一本を先取。続く手塚海は引分けたものの、大将の戸﨑が隅返しで技ありを取り、粘り強く勝利した。特に先鋒を務めた佐々木の奮闘が光り、1回戦から3回戦まですべて一本勝ちを先取し、チームに勢いをもたらした。

準決勝の法務省特別機動警備隊戦では先鋒戦で引分け、中堅戦では合わせ一本を取られ惜しくも敗れたが、Aチームは第3位に入賞した。Bチームも初戦を3-0で突破するなど健闘をみせた。

第1部は初戦が相手の不参加により不戦勝となったが、次戦で前回優勝の京葉ガスAと対戦し、厳しい戦いを強いられた。先鋒の竹下徹が抑え込みで一本を取られ、中堅の衛藤力也は試合中に膝を負傷して棄権負けとなった。大将の吉井拓実は奮闘し引分けに持ち込んだものの、2回戦敗退に終わった。

コメント

山脇悟監督

NX武道館ができたことで選手のモチベーションも高く試合に臨みました。第2部は33年ぶりの優勝を狙っていただけに決勝敗退は残念です。第1部では怪我人も出てしまいました。殆どの選手が減量も行っていたことも有りその辺も負担になっていたかもしれません。2週間後に全日本実業柔道個人戦選手権(延期)大会があるので結果を出せる様にサポートをしていきます。

影浦力(第2部・大将)

力を合わせて決勝進出を果たしましたが、優勝という目標を達成できず残念です。決勝戦では劣勢に立たされ、一本勝ちしかないと思い狙っていきましたが、攻め切ることができなかったのは自分の甘さだと思います。

中村洸登(第2部・先鋒)

内容としては良くなかったのですが、我慢強く戦えたことが決勝進出につながったと思います。決勝では優勢勝ちではなく、先鋒の自分が一本を取りたかったです。後ろの選手にプレッシャーをかけてしまったかもしれないと反省しています。

佐々木光太朗(第3部A・先鋒)

団体戦は個人戦とは違ってチーム戦なので、まず自分がポイントを取ってチームに勢いをつけ、後ろの選手を楽にしようという意識は持っていました。一本を多く取れたのは良かったですが、結果として3位で終わってしまい、決勝に進みたかったのが正直なところです。

試合結果

第1部

■2回戦

  日本通運 0 2 京葉ガスA
先鋒 竹下 徹     一本(上四方固) 岩渕 晃大
中堅 衛藤 力也     棄権勝ち 増地 遼汰朗
大将 吉井 拓実(指導×1)   引分け   神谷 快(指導×1)
(代表戦)          
補欠          

第2部

■2回戦

  日本通運 2 0 東京拘置所
先鋒 中村 洸登   引分け   大尾 光星(指導×1)
中堅 玉置 玉(指導×2) 一本(腕ひしぎ十字形)     坂牛 つばさ
大将 影浦 力 僅差     福本 佑樹(指導×2)
(代表戦)          
補欠          

■準決勝

  日本通運 3 0 立川拘置所
先鋒 中村 洸登 僅差     赤川 広大(指導×2)
中堅 玉置 玉 反則負け     佐藤 祐太郎(指導×3)
大将 影浦 力(指導×1) 一本(内股)     尾崎 央達
(代表戦)          
補欠          

■決勝

  日本通運 1 1 東芝
先鋒 中村 洸登 僅差     田坂 翔太(指導×2)
中堅 玉置 玉(指導×1)     一本(肩車) 古田 直也(指導×2)
大将 影浦 力(指導×1)   引分け   乙津 瑞希(指導×1)
(代表戦)          
補欠          

第3部A

■1回戦

  日本通運 3 0 IHI
先鋒 佐々木 光太朗 一本(背負投)     鈴木 大周
中堅 手塚 海 一本(背負投)     田村 俊樹
大将 戸﨑 碧海 一本(縦四方固)     市川 友基(指導×1)
(代表戦)          
補欠          

■2回戦

  日本通運 2 0 トーエー企業
先鋒 佐々木 光太朗 一本(肩車)     植田 諭
中堅 手塚 海(指導×2)   引分け   菅原 啓太(指導×2)
大将 戸﨑 碧海(指導×1) 一本(大内刈)     高杉 優也(指導×1)
(代表戦)          
補欠          

■3回戦

  日本通運 2 0 豊田自動織機B
先鋒 佐々木 光太朗 一本(肩車)     相澤 壱斗
中堅 手塚 海(指導×1)   引分け   谷 竜生(指導×1)
大将 戸﨑 碧海 技有(隅返)     中村 優斗(指導×2)
(代表戦)          
補欠          

■準決勝

  日本通運 0 1 特別機動警備隊
先鋒 佐々木 光太朗(指導×1)   引分け   西宮 考紀(指導×2)
中堅 手塚 海     合せ1本 中村 竜平
大将 戸﨑 碧海(指導×1)   引分け   沼田 慶和
(代表戦)          
補欠          

第3部B

■1回戦

  日本通運 3 0 ジュウセラ
先鋒 高野 敦弥 合せ一本     新藤 和樹(指導×1)
中堅 佐藤 晃輔 合せ一本     西 誠斗
大将 岩崎 彪 合せ一本     石井 真悟(指導×1)
(代表戦)          
補欠          

■2回戦

  日本通運 0 1 東洋水産
先鋒 高野 敦弥(指導×3)     反則負け 長谷川 碧
中堅 佐藤 晃輔   引分け   小竹 守
大将 岩崎 彪(指導×1)   引分け   白井 椋也(指導×2)
(代表戦)          
補欠          

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