日本通運

MATCH REPORT

試合結果詳細

第75回
全日本実業柔道団体対抗大会2025.6.7~8

北海道立総合体育センター(北海きたえーる)

【一部】巨大戦力を備えるセンコーを
“あと一歩”まで追い詰めるも、逆転を許し初戦敗退。
【二部】持ち前のチーム力で順当に勝ち上がるも、
一部昇格決定戦で優勝したパーク24に敗退。

第75回全日本実業柔道団体対抗大会

マッチリポート

日本通運はゴールデンウイークに強化期間を設けるなど、今大会に向けて密度の高い練習を重ねてきた。今大会は一部、二部に出場し、一部1勝、二部3位(一部昇格)を目標に掲げていた。

二部は先鋒・初野壱昴、次鋒・竹下徹、中堅・佐々木光太朗、副将・臼倉汐斗(新人)、大将・戸﨑碧海という布陣で、1回戦に3-0で勝利し、順調なスタートを切った。2回戦は近年チームの強化を図る大阪ガスとの対戦だったが、1-1で迎えた副将戦。新人の臼倉が試合終盤に豪快な一本勝ちを収め、チームに勢いをもたらした。続く大将も戸﨑も勢いそのままに勝利を収め、3-1で勝利し、強豪パーク24が待つ準々決勝(一部昇格決定戦)へ進出を決めた。

日本通運は先鋒を初野から佐藤晃輔に代えてパーク24に挑んだが 、やはり圧倒的な実力者揃い。次鋒・竹下、副将・臼倉が奮闘し、引き分けに持ち込むも0-3で敗れ準々決勝敗退となった。

一部は先鋒・中村洸登、次鋒・木村亮太(新人)、中堅・吉井拓実、副将・影浦力、大将・玉置玉という布陣で初戦のセンコー戦に臨んだ。
先鋒・中村、次鋒・木村の相手は、現「全日本強化指定選手」にも選ばれている強豪選手。中村は果敢に攻めるもお互い一歩も譲らず引き分け。木村は序盤に攻めこまれる場面もあったが、尻上がりに調子を上げ、終盤には相手の技の戻り際に合わせて思い切りの良い裏投げを仕掛ける。あわやポイントかと思われたが惜しくもポイントとはならず、そのまま引き分け。中堅・吉井は試合終盤までに先に指導(ペナルティ)を2つ取られる厳しい展開。残り時間は40秒、このままでは負けとなる状況の中、覚悟を決め前に出続けた吉井が起死回生の裏投げで「有効」を先取し逆転。その後は相手の猛攻をしのぎ切り、値千金の1点を挙げた。昨年は負けが続き、嫌というほど悔しい思いを味わってきた吉井だったが、大一番で見事勝利を挙げこれまでの悔しさを爆発させた。副将・影浦は開始早々に「自分で勝負を決める」と気持ちの入ったキレのある内股を仕掛け、相手を横倒しにするもポイントには至らず。その後も果敢に攻め続け迎えた中盤、相手に一瞬の隙をつかれ内股で一本負けを決し逆転を許した。迎えた大将戦、玉置の相手はこれまた現「全日本強化指定選手」に選ばれている強豪選手。再逆転を狙い、序盤から積極的に技を出し続ける。しかし、試合中盤で技に入ったところを相手に上手く返され、「技あり」を取られる。その後も最後まで攻め続けるが、ポイントを奪い返すことができずタイムアップ。
1対2で敗退となった。
今回も目標の「一部1勝」はお預けとなったが、着実にチームの総合力は上がっており雰囲気も良い。収穫が多くこれから戦いに期待が持てる内容であった。

コメント

山脇悟監督

目標を掲げ試合をしてくれたことにチームとして成長出来たことを実感しました。次は8月の個人戦に向けて、個々の克服すべき課題や改善すべき点を明確にし、精進できるようコーチ陣と取り組みたいと思います。そしてたくさんのご声援、有難うございました。

大熊将史コーチ

全体として収穫も多い大会でした。選手たちが本当に力を出し切ってくれました。練習の成果がしっかりと表れていい内容の試合ができたと思います。応援してくださった皆様ありがとうございました。今後は個人戦に向けて頑張ってまいります!!

影浦力(柔道部主将 一部チーム・副将)

前の3人がいい形で私まで繋いでくれたので勝負を決めるつもりで前に出ましたが、いいところを持たれた隙に技を仕掛けられました。技出しと受けが今後の課題だと感じました。一部一勝の目標は果たせませんでしたが、いい雰囲気で稽古もできているので次の個人戦に向けてみんなで切磋琢磨していきたいです。

吉井拓実(一部チーム・中堅)

新入社員が入り良い雰囲気で練習できており、特に戸崎先輩にはよく胸を借り練習に打ち込めていましたが、目標の一部1勝には届きませんでした。
次の試合は、個人戦になりますので、結果を出せるように頑張ります。

木村亮太(新人 一部チーム・次鋒)

社会人になり初めての全国大会でしたが実業団でも勝負ができると今回の試合で手ごたえを感じました。今後の試合では、見ごたえのある柔道ができるよう日々精進いたします。

臼倉汐斗(新人 二部チーム・副将)

強化期間を終えて、二部では3位入賞(一部昇格)という目標に向けて日々稽古に励んできました。結果はあと一歩及ばす負けてしまいましたが、試合を終えて自分自身の課題が見つかったのでまた一から頑張りたいと思います。

試合結果

一部

■1回戦

  日本通運 1 2 センコー
先鋒 中村 洸登   引き分け   小田桐 美生
次鋒 木村 亮太   引き分け   中村 俊太
中堅 吉井 拓実 優勢勝ち     梅野 雅祟
副将 影浦 力     内股 朝廣 隆翔
大将 玉置 玉     大内返 熊坂 光貴
(代表戦)          

二部

■1回戦

  日本通運 3 0 豊田自動織機
先鋒 初野 壱昴   引き分け   木下 陽太
次鋒 竹下 徹 背負投     柿市 寛太
中堅 佐々木 光太朗 大外刈     梅津 昇波
副将 臼倉 汐斗   引き分け   榎並 弘征
大将 戸崎 碧海 縦四方固     野々部 雅也
(代表戦)          

■2回戦

  大阪ガス 1 3 日本通運
先鋒 小山 敬生   引き分け   初野 壱昴
次鋒 小林 豪城     優勢勝ち 竹下 徹
中堅 山本 颯太郎 優勢勝ち     佐々木 光太朗
副将 辻本 智大     支釣込足 臼倉 汐斗
大将 亀谷 嗣温     優勢勝ち 戸崎 碧海
(代表戦)          

■準々決勝

  パーク24 3 0 日本通運
先鋒 島田 隆志郎 大外刈     佐藤 昇輔
次鋒 藤隆 裕大   引き分け   竹下 徹
中堅 釘丸 将太 合技     佐々木 光太朗
副将 石山 潤平   引き分け   臼倉 汐斗
大将 森 健心 崩袈裟固     戸崎 碧海
(代表戦)          

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