2018年10月11日、新しい日本の台所、豊洲市場がオープンしました。
世界の「TSUKIJI」と観光地としても人気が高く、海外からも注目された今回の移転において、当社は全体のマネジメント業務に携わり、未曾有の規模のプロジェクトを完遂いたしました。歴史的な街のお引越しの実行にいたるまでの、日本通運の取り組みについてご紹介いたします。
築地市場から豊洲へ-引越の記録- (再生時間:19分30秒)
築地市場は80年以上にわたり、世界最大級の取扱規模のあるマーケットとして重要な役割を果たしてきましたが、施設老朽化をはじめ、構造、過密化など様々な課題を抱えていました。これらの課題を解決するため、2001年、豊洲への移転が決定しました。
当社は、2014年7月に東京都と今回の引越全体のマネジメント業務に関する契約を締結し、引越全体の企画・設計段階からこの一大引越プロジェクトの中核として参画しました。
市場の機能停止期間を最小限に抑えるため、限られた時間の中で膨大な量を効率的に引越をする必要がありました。
移転対象は約900事業者。「現状調査→分析→課題抽出→解決案立案」の手法で、何回ものヒアリングを実施。約3年半をかけて引越物量の調査、各店舗に対する引越し業者の紹介まで着々と準備を進め、詳細な計画をまとめた「引越実施計画」の策定を行いました。
日本通運が各区画わけを行い、整理
シミュレーションを重ねた綿密なスケジュール
万全の状態で迎えた引越し当日、当社は約300人の体制で臨み、築地市場から豊洲市場まで一直線に繋がっている、開通前の環状第2号線を通して引越し作業を行いました。搬出・搬入は、昼夜問わず行われ、膨大なケース数にも間違えることなく、中身を傷つけることなく、円滑に作業は進行しました。
そして無事2018年10月11日(木)、豊洲市場 開場の日を迎えることができました。
経験とノウハウを活かし、効率よく作業
新しい豊洲の歴史がはじまる