この商品は以下のキーワードに興味のあるお客様におすすめです
日本の大阪と中国遼寧省の大連港とを結ぶ高速船の輸送サービス「大連特快」は、輸送のリードタイム短縮やコスト削減を検討のお客様に向けた商品です。
輸出については週3便、輸入については週2便(いずれも大阪港基準)体制で、安定した運航スケジュールが特長です。
✔ コンテナ船のスケジュールが遅れ納期に間に合わない。
✔ 日本と大連間の航空輸送の線が細く、輸送能力に限りがある。
「大連特快」は、お客様のこのようなお声をいただき、2021年春に開発されたサービスです。大阪港~韓国・釜山港間、ならびに韓国・仁川港~中国大連港間をフェリー輸送、韓国国内の釜山港~仁川港間をトラック輸送することで、日韓中をシームレスに繋ぎます。
フェリーと陸上輸送を組み合わせることで、海上輸送(コンテナ船)と、航空輸送の中間的な輸送サービスになっています。
そのため、海上輸送より速く、航空便よりも大きい輸送キャパシティを有し、さらにより安く輸送できるという点が魅力です。また、発着間を当社の責任で一貫輸送している点も、お客様にご安心頂けるポイントになっています。
輸出通関を終了した貨物を、CYやCFSに搬入する際の締切(貨物CUT)は、多くの場合、本船入港の2日前、遅くとも前日というのが一般的ですが、当サービスの締切は、出港日当日です。
そのため、大阪港発大連港向け(輸出)は、最短3日間での輸送を実現しており、他サービスと比べて、リードタイムを最大3日短縮できます。一方、大連港発、大阪港向け(輸入)の輸送日数は最短で4日となっているため、他のサービスと比べて、リードタイムを1日短縮することができます。
輸出については週3便、輸入については週2便(いずれも大阪港基準)体制を確立しました。定時性(入出港時間)が高い点も特長です。
「大連特快」では、コンテナをシャーシに乗せたまま、シャーシ単位で荷役を行うオンシャーシ方式を採用しています。これにより、早く、安全に荷役が行えることに加え、コンテナ船荷役方式と比べ衝撃の発生も低減されるため、お客様の商品にダメージが発生してしまうリスクを抑えることができます。
特に精密機器や機械部品など、なるべく少ない衝撃で輸送する必要があるアイテムの場合、海上コンテナ輸送と比較して振動面での大きなメリットがあります。
これまで説明させていただいたとおり、「大連特快」は、輸送スピードの速さや安定したスケジュール、そしてコストの安さなどに大きな特徴がある輸送サービスです。
では、具体的にどのようなお客様が、「大連特快」を活用することで抱えられている課題を解決されたのでしょうか?
以下では、ある大手家電メーカー様が、中国現地工場と日本とを結ぶサプライチェーンの乱れによる部品調達の遅れに対して、大連特快を利用することにより安定した供給へと戻すことができた事例をご紹介します。
ある大手家電メーカー様は、日本から大連エリアの工場へと海上コンテナを利用して貨物(電池部材)を定期的に輸送していました。
コロナ禍前まではサプライチェーンが安定していましたが、コロナ禍でコンテナ船が徐々に遅延するようになり、加えてコンテナ船のスペース不足や、コンテナ自体の不足、さらには運賃の高騰など、輸送に関する課題が数多く発生するようになりました。
合わせて、大連港コンテナターミナル近郊でのコロナ感染者の拡大や雪の影響で、港が閉鎖されてしまう事態にも陥り、輸送方法の変更を早急に検討しなければならない状況になりました。
今まで利用していた海上コンテナ輸送を大連特快に切り替えられたことで、まず、発着時間が乱れていた輸送の「定時制」を確保することが可能になりました。これによりサプライチェーンが安定し、課題であった部品調達の遅れを解消させることができました。
さらに、海上コンテナ輸送よりも日本から大連までのリードタイムが短縮し、加えて、従来の航空輸送の代替手段としても利用できたため、物流コスト全体の削減にも繋げることができました。
また、温度、湿度、衝撃振動(3軸xyz)のデータを収集したところ、輸送サービスとしての品質にも問題ないと判断され、お客様から大変を満足いただきました。そのため、従来の電池部材の輸出のみならず、車載部品の輸出や製品(カーオーディオ)の輸入でも大連特快をご利用頂いています。
このように、上記の事例でも説明させていただいたとおり、「大連特快」は、スピードと安定性はもちろん、コスト低減や振動など、多数の視点からお客様より高い評価をいただいております。
日韓中間の輸送について、ご検討中のお客様は是非、当社にお問い合わせください。
日本通運、「大連特快」を販売開始
日本通運㈱大阪国際輸送支店営業開発グループ