デジタル技術の利活用が進む現在の社会において、高速性、リアルタイム性の飛躍的な向上をもたらす通信規格５Ｇに対する期待は高まるばかりです。反面、安定した５Ｇ通信環境を実現するためには、現在の数倍から数十倍の基地局設置が必要になるとも言われており、着実なインフラ整備の遂行が社会浸透のカギとなりそうです。
日本通運では、５G関連のインフラ構築に係る様々な物流課題を抽出し、部材の倉庫搬入から在庫管理、キッティング、配送・設置、資材回収まで、物流に関わるあらゆるサービスを一括でご提供しています。
5G関連インフラ構築時の課題
基地局は、電子機器なども含めた多様な部材から構成されるため、各部材の特性に応じた適切な管理・取り扱いが欠かせません。また、設置の際は、都市部だけに留まらず、山間部などの車両手配が難しいエリアにも確実に部材を輸送・供給していくことが必要とされます。加えて、施工現場に大量の資材の保管場所を確保することは困難なため、納品の過程では、現場の作業工程に合わせて、「必要な資材を、必要なタイミングで、必要な数量納品する」ことが求められます。従って、インフラ構築に係るロジスティクスは複雑になりがちであり、それを実行する物流業者には高度かつ柔軟な対応力が欠かせません。
インフラ構築を担われる企業の皆様においては、例えば、
- 多様な部材がそれぞれの納品元から施工現場に個別納品され、その受け入れや管理などで、現場業務に多大な負担が生じている
- 山間部へ輸送する車両の確保に困っている
といった、施工計画に直接影響を及ぼす課題・お悩みや、
- 部材のセット組みや納品前のキッティング業務の効率化を図りたい
- 稼働後の緊急時対応に備えた保守パーツセンター体制を構築したい
- データ消去や廃棄などのアフター業務までを含め、一括して委託ができないか
といった、全体最適、効率化を見据えたご検討なども行われているのではないでしょうか。
日本通運のサービス
当社はこれまで、既存の通信基地局設置に関わる業務を多数行ってきました。日本通運にお任せいただければ、部材の保管・管理はもちろん、キッティングから配送まで、企業様の手間を解消するサービスをご提供させていただきます。
具体的な特徴について、以下のとおり3つに分けて説明します。
特徴1. 納品先別の仕分け保管
各メーカーからまとめて送られてくる部材は、日本通運の倉庫で纏めて荷受けし、納品元別に在庫管理を行いつつ、迅速な出荷にも対応するため、あらかじめ納品先となる現場別に仕分けて保管を行います。もちろん長期間保管となる部材の管理についても、当社が責任を持って対応いたします。
特徴2. 精密機器セッティング拠点の活用
多様な部材のセッティングに加え、必要に応じてキッティングや配送時の荷造梱包を行います。当社は国内約150カ所に精密機器のセッティング拠点を設けているため、精密機器ならではの特殊作業や緊急出荷への対応も可能です。納品先の条件やリードタイム、コスト等を勘案し、最適なセッティング拠点を選定した上で、個別のご要望に応じたサービスをご提供させていただきます。
特徴3. 全国を網羅する多様な輸送モード・手段
近距離、長距離問わず、多様な輸送モードを活用して全国どこへでも配送が可能です。また、精密機器や少量の貨物については、当社独自のサービス「プロテクトBOX」をご用意しています。「プロテクトBOX」は、パレットサイズのBOX型容器を用いた小口輸送サービスのため、多品種かつ一定量の部材を輸送するには最適なサービスです。貨物が破損しないよう、強固かつ軽量なハニカムコア材が使われており、さらに外部から施錠もできるため、輸送中のセキュリティーも万全です。また、余分な梱包・養生資材がなく環境にやさしい輸送という点でも好評を得ています。
日本通運は5Gインフラ構築を物流面からサポートいたします。
今後、ますます拡大していく5Gインフラの整備の中で、お困りごとがあれば是非当社にご相談ください。