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Shopifyストアの物流フルフィルメントについて、自社で対応が難しくなった場合には、3PL業者へのアウトソーシングを検討する場面が発生するかと思います。
数ある3PL業者の中から最適なパートナーを選定する際には、ユーザーへ満足度の高いサービスを提供し続けられるよう、物流コストだけではなくシステム面や運用面などについて、以下のような点を確認できると良いでしょう。
ShopifyでECサイトを構築している場合は、まず最初に「Shopifyの在庫情報やオーダーなどのデータと、API連携しているWMS(Warehouse Managemenst System : 在庫管理システム)があるかどうか」を確認することをおすすめします。
Shopifyと物流に関するデータを連携する方法としては、CSVの入出力や外部の変換システムを通すなどいくつかやり方はありますが、直接、WMSとAPI連携が可能な仕組みを構築できる3PL業者の方が、連携後の安定性も高い傾向にあります。特に、Shopifyとデータの受送信が自動的に実行できるWMSがあらかじめ用意されている場合は、初期の構築費用も安価ですし手間も大きく削減されます。
Shopifyストアをお使いの方は、「検討している3PL業者のWMSの在庫情報がShopifyとAPI連携しているかどうか」を、まずチェックされたほうがいいでしょう。
店舗向け在庫の管理は、通常、ロットの大きな「カートン単位」で管理されています。それに対して、ECサイトの管理は、細かい「ピース単位」が基本です。
店舗とECサイトの両方で商品を販売している企業の場合、両者の管理を同時に行う必要があります。その場合は、3PL業者1社へ一括委託し、同じ倉庫で管理してたほうが、在庫効率においてもコスト的にも効果が望めます。
特に入出荷の頻度が急増する商戦期には、きちんと在庫が可視化できて、カートン単位とピース単位の在庫をバランスよく管理できる3PL業者の方が、店舗やECサイトで欠品になってしまうリスクを少なくすることができます。その結果、顧客満足の向上によってブランドイメージのアップにつながることも期待できます。
3PL業者を選定する時には、是非考慮したい要素の1つです。
良く見落とされるポイントですが、ここで例を挙げて説明しましょう。
例えば、御社のECサイトにおける出荷のピークがクリスマスの時期で、12月中旬の10日間に日々約600件のオーダーを受けているとします。
この時、ある3PL業者の物流センターの発送に関する処理能力が400オーダー/日だとすると、毎日約200オーダーの注文が発送できない計算になります。翌日に対応すれば1日のみの出荷遅延となりますが、発送できない200オーダーが日々累積すると、5日目には遅延オーダーが1,000件、10日目には2,000件を超える事態になってしまい、購入者が注文してから発送するまでの日数が5日以上も遅れることになってしまいます。
この場合、「物流センターの処理能力」が御社のブランドイメージを損ねたり、ECサイト全体の満足度を下げてしまうということにも繋がりかねません。
このような状況に陥ってしまうのは、「ECサイトのピーク時の注文オーダー数」が「3PL業者のピーク時の処理能力数」を超える日が継続してしまうためです。そして仮に遅延が生じた場合でも、「購入者の手元に届くまでの日数」が「購入者の受け取りたいタイミングの期待値」以内に抑えられて対応し続けられるかどうかが重要になります。
近年は物流業界において人手不足が発生する場面が増えています。
商戦期になるとスタッフが集まらない、あるいは定着しにくい物流センターもあるので、物流が増加した場合の処理能力についてもあらかじめ確認すべき事項の1つになります。
ECサイトの物流を効率化するためには、日々の改善活動が必要です。
物流業務を3PL業者にアウトソーシングしたとしても、3PL業者へ全てを丸投げするのではなく、あらかじめ相互で確認し事前に対策を立てておいたほうが後々のトラブルを抑止できることがあります。
例えば、
などは、必要に応じて物流センター担当者との連携や、継続的な改善作業が発生します。
3PL業者の中には、自社で物流センターを所有しておらず、密な連絡をすることができない業者もいるので、コミュニケーションを重視する必要がある場合は要注意です。
以上、ShopifyのECサイトの物流フルフィルメントについて、外注先の3PL業者の選定に悩まれている企業様向けの留意事項を挙げさせていただきました。
当社では、全国各地で運営している豊富な物流センターと経験豊かなスタッフ、そしてShopifyとAPI連携している物流Weアプリ「DCX」にて、これらの心配事に全て対応することが可能です。
3PL選定にお困りの方は、是非、下記ページをご参照ください。
日本通運株式会社 事業開発部 Team DCX