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アパレル業界は、季節の変わり目にアイテムの入れ替えが発生し、サイズや色など取り扱う種類が多岐にわたることから、在庫においてきめ細かい管理が必要です。
また近年では、実店舗とECストアの両方で販売する企業も増加しているため、物流全般における対応の種類も増加しています。
本記事では、アパレル業界の物流において具体的にどういった課題が存在しており、それに対してどのような視点に留意すべきか、3つの視点で説明していきます。
実店舗とECストアの在庫が併存する場合、物流面において「数量」の管理に気を付ける必要があります。
というのも実店舗とECストアでは、同じアイテムでも"カートン"や"インナーケース"、""ピース"など、入出荷や在庫管理の単位が異なる場面が多く発生します。そのためそれぞれの単位で数量を正確に管理しないと、欠品が発生してしまう可能性が高くなってしまうからです。
またアパレル業界は、季節ごとに売れ筋商品が高頻度で入れ替わることから、適正に在庫を管理できていないと、滞留在庫の増加による不要な保管費用も生じてしまいます。
この場合、異なる単位を同時に管理可能な在庫管理システムがあると、最適な在庫数を把握することができます。さらにそのような管理を細かく実行するには、一定の倉庫面積を確保できる物流センターが必要になります。
店舗とECストアの両方で販売をされている場合には、上記のような点に留意して物流の構築を進められたほうがいいでしょう。
アパレル業界では、さまざまなデザインの商品を扱うためアイテム数が多い傾向にあります。
また、同じアイテムであっても複数の色とサイズが販売されているため、在庫管理と入出荷業務は複雑になりがちです。特に、見た目の区別がつきにくいアイテムや入荷時にバーコードがついていないものも存在するため、正確な物流作業を行うには一定の経験や慣れが必要になります。
また、季節の変わり目には入出荷のボリュームが大きく増加するため、数量に応じて拡張が可能な倉庫や、日々の物量の変動に対応できる作業人員の人数を確保しなければなりません。
このように、アイテム数が多くボリュームの変動も大きなアパレル業界では、在庫管理のノウハウとともに柔軟に対応可能な倉庫や作業員をそろえておく必要があると言えます。
アパレル業界は、返品率が他の業界と比較して高いと言われています。
返品の理由は、倉庫側のミスに起因するものと、購入されたお客様側に理由がある場合に分けられますが、ほとんどは後者のパターンになります。特に、ECサイトで見た商品に対して、手元に届いた商品のイメージやサイズが異なるといった理由で、返品されることはよくあります。
この際、倉庫に返品される商品情報の事前確認や、返品されたアイテムに対するチェック結果の共有など、倉庫担当者とのコミュニケーションが必要になります。また返品された商品は、再販の可否を判断して再びECサイトで販売することができるような在庫管理のシステムも必要です。
そのため、倉庫側にコミュニケーション可能な担当者が常駐して逐次対処を行い、ECサイトで再販可能なシステムを準備できるかどうかが、スムーズな返品対応における必要な条件と言えるでしょう。
以上、アパレル業界におけるEC物流の課題とそれを解決するための留意事項について、3つの視点で説明させていただきました。
また昨今では、自社のECサイトを、より拡張性の高いShopify等のプラットフォームを活用したサイトへリプレースされる企業も増加しています。
そのため、それらプラットフォームとリアルタイムに連携できる在庫管理システムも必要になってきています。
日本通運では、Shopifyのオンラインストアと自動連携し、店舗とECストアの在庫を一元管理可能な物流Webアプリ「DCX」でアパレルを取り扱うお客様をサポートしています。
また当社の国内の営業倉庫は1,100拠点を超えており、長年蓄積された経験やノウハウを基に、ハード面においてもソフト面においても柔軟に対応することが可能です。
アパレル業界において物流に課題を抱えられている方は、是非、当社へご相談ください。
日本通運株式会社 デジタルコマース営業部