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一人暮らしにかかる引っ越し費用はどれくらい?相場と費用を抑えるポイント解説

一人暮らしにかかる引っ越し費用はどれくらい?相場と費用を抑えるポイント解説

一人暮らしの引越しは、引越し業者に支払う引越し費用のほか、賃貸物件の初期費用、家具・家電の購入費用など、様々な費用が発生します。発生する可能性のある費用をすべて把握しておかないと、予算オーバーになってしまう可能性があります。今回は、一人暮らしの引越し費用の相場や、費用を抑えるコツなどについて解説していきます。

引越し費用の相場はどれくらい?

引越し業界には、通常期(5月~2月)と繁忙期(3月~4月 )があり、どちらの時期に引越しをするかによって費用が大きく変わってきます。繁忙期は、進学や就職のために引越しをする人が多い時期であり、引越し業者への依頼が急増します。そのため、引越費用が高くなる傾向にあります。特に、一人暮らしの場合は3月に引越しをする人が多いため、1年のうちで3月がもっとも高額になります。進学や就職による引越しの場合、時期を変えるのは難しいと思いますが、そうでない場合は、繁忙期を避けて引越しをすることで費用負担を抑えることができます。

引越しにかかる費用の内訳と総額

一人暮らしの引越しにかかる費用は様々な条件によって変わってきます。一般的に、引越しにともなって必要になる費用としては以下のようなものがあります。自分の場合、どの費用がかかるのかを確認したうえで予算を設定するようにしましょう。

  • 引越し費用(引越し業者に依頼する場合)
  • 賃貸物件の初期費用
  • 家具・家電の購入費用(初めて一人暮らしをする場合など、買い揃える必要がある場合)
  • 退去にともない発生する費用(現在の住まいが賃貸物件の場合)
  • 初月の生活費(学生などで収入がない場合)

引越し費用

引越し費用の相場は上述のとおりです。通常期に比べ繁忙期のほうが費用が高くなるほか、新居までの距離が遠いほど、また荷物が多いほど費用が高くなるのが基本的な仕組みです。ただし、引越し業者によって差があるため、複数の業者から相見積もりをとることをおすすめします。相見積もりをとることで、もっとも安い業者を選ぶことができるほか、他社の見積もりを引き合いに出して値下げ交渉をすることもできます。

なお、引越し業者に依頼せず、自力で引越しをする場合はこの費用を削減できます。たとえば、家族が所有する軽トラックを使って引越しをする場合などです。

賃貸物件の初期費用

賃貸物件に引越しをする場合、初期費用が発生します。一般的に、賃貸物件の初期費用に含まれるのが以下のような費用です。

  費用の目安 家賃が6万円の場合
敷金 家賃1ヶ月分 6万円
礼金 家賃1ヶ月分 6万円
前家賃 家賃1ヶ月分 6万円
仲介手数料 家賃0.5ヶ月分~1ヶ月分 6万円
火災保険料 1万円~2万円 1万円~2万円
賃貸保証料 家賃0.5ヶ月分~1ヶ月分 3万円~6万円
鍵交換費用 1万円~2万円 1万円~2万円
消毒料 1万円程度 1万円
初期費用の総額   30万円~35万円

初期費用の多くは家賃と連動しているため、家賃を抑えることで初期費用の負担も軽くなります。また、「敷金なし」や「礼金なし」の物件を選ぶことで、初期費用を抑えることができます。

家具・家電の購入費用

初めて一人暮らしをする場合で、実家から家具・家電を持っていかない場合は自分で買い揃える必要があります。一般的に、一人暮らしに必要だとされる家具・家電としては以下のようなものがあります。

冷蔵庫、洗濯機、掃除機、炊飯器、電子レンジ、テレビ、収納家具、ベッド、寝具、テーブル、カーテン、照明(物件に備え付けられていない場合)、エアコン(物件に備え付けられていない場合) など

これらをすべて買い揃える場合、20万円~30万円程度は見ておいたほうが良いでしょう。フリマアプリやリサイクルショップで中古品を買うことで、費用を抑えることができます。

退去にともなう費用

現在の住まいが賃貸物件の場合、退去時に費用が発生するケースがあります。たとえば、床や壁に大きな傷を付けてしまった場合や、水漏れを起こしてしまった場合など、故意・過失によって物件に損傷が生じている場合、修繕費が発生します。修繕費は入居費に預け入れている敷金でまかなわれるのが原則ですが、修繕費が高額で敷金をオーバーする場合は、退去時に超過分を請求されます。

また、退去時に家具・家電を処分する場合も費用がかかることがあります。エアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機は家電リサイクル法の対象となるため、処分時にリサイクル料金を支払う必要があります。

引越し初月にかかる生活費

社会人で給与収入がある方は考慮する必要はありませんが、学生などで収入がない方は、食費や水道光熱費、スマートフォンの費用など、初月の生活費も用意しておかなければいけません。生活費の目安は以下のとおりです。

項目 単身世帯の平均金額
食費 3万円~4万円
光熱・水道 1万円~2万円
被服及び履物 5千円~1万円
交通・通信 1万円~2万円
その他の消費支出 3万円~4万円
合計 8万円~14万円

初月の生活費の合計として10万円程度は見ておいたほうが良いでしょう(住居費は賃貸物件の初期費用に含めているため、ここでは計上していません)。

引越し業者の費用内訳

引越し費用は大きく、基本料金とオプション料金で構成されています。基本料金は一般的に、「トラックのサイズ」「スタッフの人数」「移動距離・移動時間」「搬出・搬入の時間」などによって決められます。オプション料金は一般的に、「家具の解体・組み立て」「梱包・開梱作業」「家電の取り付け・取り外し」「不用品の引き取り」などを引越し業者に依頼する場合に発生します。

トラックのサイズ

引越しの基本料金は、トラックのサイズによって変わってきます。トラックのサイズは荷物の量によって決まります。荷物が少ない場合は小さいサイズのトラックで済むため、基本料金も安くなります。逆に、荷物が多い場合は大きいサイズのトラックを使う必要があるため、基本料金が高くなります。

一般的に、一人暮らしの引越しに使われるトラックは、「軽トラック」か「2トンショートトラック」です。軽トラックのほうが小さいので、引越し費用も安くなります。冷蔵庫、洗濯機、ベッド、テーブルなど、大型の家具・家電がない引越しであれば、軽トラックで済ませることができるでしょう。

スタッフの人数

引越しの基本料金は、スタッフの人数によっても変わってきます。スタッフの人数が増えるほど人件費がかかるため、引越し費用も高くなります。スタッフの人数もトラックのサイズと同様に、基本的には荷物の量によって決まります。

一人暮らしの引越しの場合、2~3人のスタッフで作業をするのが一般的です。荷物の量が少なければ2人で作業できますが、荷物の量が多い場合は搬出・搬入に時間がかかり3人のスタッフが必要になるため、引越し費用が高くなるという仕組みです。2人のスタッフで運搬できる程度の荷物量にすることで、引越し費用を安く抑えられる可能性があります。

移動距離・移動時間

引越しの基本料金は、新居までの移動距離や移動時間によって変わってきます。国土交通省は標準引越運送約款において、基本料金の決め方として「距離制」と「時間制」という2つの方法を定めています。引越しによる移動距離が100kmを超える場合は距離制が適用され、移動距離が100km以内の場合は時間制が適用されます。

  • 距離制
    移動距離をもとにして基本料金を算出します。「100km(軽貨物業者は30km)」が基礎距離とされており、基礎距離を超過する場合は追加料金が発生する仕組みです。
  • 時間制
    引越作業に要する時間をもとにして基本料金を算出します。「4時間」「8時間」が基礎時間とされており、基礎時間を1時間超過するごとに追加料金が発生する仕組みです。

搬入・搬出の時間

引越しの基本料金は、荷物の搬出・搬入に要する時間によっても変わってきます。荷物の搬出・搬入にかかる時間は、様々な条件に左右されます。たとえば、建物の構造です。旧居もしくは新居が高層階で、エレベーターがない場合は階段で荷物を運ぶ必要があるため時間がかかります。また、物件の前の道幅も関係します。物件の前の道幅が広ければ近くにトラックを駐車できるので、搬出・搬入にかかる時間は短く済みます。しかし、道幅が狭く、トラックを駐車することで他の車両の通行を妨げてしまう場合は、離れた場所にトラックを駐車する必要があり、そのぶん搬出・搬入に時間がかかります。時間がかかるほど、基本料金が高くなる仕組みです。

家具の解体・組み立て

ベッドやテーブルなど、解体しなければ搬出・搬入できない大型家具もあります。家具の解体・組み立てを引越し業者に依頼する場合、通常はオプション料金が加算されるため引越し費用が高くなります。家具の大きさや種類によってオプション料金は異なりますが、一般的には1点あたり5,000円程度です。大型家具や複雑な構造の家具の場合は、さらに高額になることもあります。

自分で解体しておけばオプション料金が発生することはありませんが、引越し当日になって「このままの状態では運び出せない」ということが分かることも少なくありません。そのような場合は、業者に解体をお願いすることになるでしょう。

家電の取り外し・取り付け

家電の取り外し・取り付けを引越し業者に依頼する場合、通常はオプション料金が加算されるため引越し費用が高くなります。よくあるのが、エアコンや洗濯機です。自力で取り外し・取り付けができればオプション料金は発生しませんが、エアコンの取り外し・取り付けは専門知識が必要になるうえ、高所作業なので自力でおこなうのは困難です。また、洗濯機は重量があるため、女性の方が一人で取り外し・取り付けをするのは難しい場合もあるでしょう。このような場合は、引越し業者に依頼することができます。オプション料金は業者によって差があるため、事前に確認しておきましょう。

荷物の梱包・開梱

引越し業者のなかには、荷物の梱包・開梱作業も含まれたプランを用意しているところもあります。また、オプションとして荷物の梱包・開梱サービスを提供している引越し業者もあります。いずれの場合も、自分で梱包・開梱する場合に比べると費用は高くなります。急な引越しで荷造りする時間がない場合や、仕事が忙しく開梱する時間がない場合もあると思いますが、そうでない場合は自分で梱包・開梱することで引越し費用を抑えることができます。

不用品の引き取り

不用品の引き取りを引越し業者に依頼する場合、通常はオプション料金が加算されるため引越し費用が高くなります。不用品の引き取りを引越し業者に依頼するメリットは、引越し作業と同時に回収してもらえることです。不用品引き取りのオプション料金は業者によって異なりますが、自治体の粗大ゴミ回収サービスやリサイクル専門業者の回収サービスを利用したほうが安く済むことが多いようです。手間はかかりますが、費用を抑えることを重視するのであれば、自治体や専門業者に回収してもらったほうが良いでしょう。自治体の回収日には制限があるので、引越し直前では回収できない場合があるので早めに回収日を確認しましょう。 また、まだ使えるものであれば、フリマアプリで販売したり、友人・知人に譲ったりするのも一つの手です。

引越し費用を抑えるコツ

引越しをして新生活が始まると、何かとお金がかかります。新生活のスタートで金欠に陥らないようにするためには、できるだけ引越し費用を抑えることが重要です。一人暮らしの引越し費用を抑える方法として、よく言われるのが以下のような方法です。

  • 繁忙期を避けて引越しをする
  • 土日・祝日やAM便を避けて引越しをする
  • できるだけ荷物の量を減らす
  • 相見積もりをとる

それぞれの方法について、簡単に解説していきましょう。

繁忙期を避けて引越しをする

引越し費用を抑える鉄則は、繁忙期(3月~4月)を避けることです。進学や就職による引越しの場合、時期を変えるのは難しいと思いますが、そうでない場合は、通常期(5月~2月)に引越しをすることで費用を抑えることができます。繁忙期に引越しをする場合は、繁忙期のなかでも3月がもっとも高額になるので、可能であれば2月や4月にずらすのが良いでしょう。

土日・祝日やAM便を避けて引越しをする

引越しの時間帯は「AM便」「PM便 」に分けられるほか、依頼者が時間を指定できない「フリー便」があります。引越し費用を抑えるためには、人気のあるAM便を避け、PM便もしくはフリー便を利用するのがおすすめです。また、土日・祝日の引越しは費用が高いため、できるだけ平日に引越しをするのが良いでしょう。

できるだけ荷物の量を減らす

荷物の量を減らすことができれば、引越し業者のスタッフの数や作業時間が少なく済むため、引越し費用の削減につながります。引越しのタイミングで、要らないものは思い切って処分してみてはいかがでしょうか。特に、ベッドや本棚、ソファー などの大型家具を運搬しないようにすれば、引越し費用を抑えられる可能性が高くなります。

相見積もりをとる

引越し費用を安くしたいのであれば、相見積もりをとることが重要です。1社の見積もりだけでは、その金額の妥当性が分かりませんが、複数の業者から見積もりをもらえば、相場が大体いくらくらいなのか把握できます。そのため、費用面で納得のいく業者選びができるでしょう。

日本通運は、様々な引越しプランをご用意しています。以下のシミュレーションでは、2つの質問に答えるだけで、お客様に最適な引越しプランが分かります。

まとめ

一人暮らしが初めての方は、賃貸物件の初期費用や家具・家電の購入費用など、費用負担が大きくなりがちです。新生活の出だしから金欠で困ることがないよう、ぜひ本記事を参考に、引越し費用を抑える工夫をしていきましょう。

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