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誰にもやさしい倉庫プロジェクト

プロジェクト始動!

日本通運は、先進的なロジスティクスロボットや作業補助機器の導入と職場環境の整備を通じて、これまで倉庫で働くことが困難だった人々の障壁を取り除くことを目指す「誰にもやさしい倉庫 (NX Universal Harmonious Work Warehouse )」プロジェクトを開始しました。

少子高齢化による人口減少に加え、拡大するネット販売(eコマース)需要により、将来的に倉庫内スタッフなどの労働力不足が予想されています。
このような状況下、先端技術導入による生産性の向上と人財の確保は大きな課題となっています。

これらの物流業界を取り巻く時代や環境の変化に対応するため、就労者の作業負荷を軽減する先進的なロジスティクスロボットや作業補助機器の導入を推進し、職場環境の整備に取り組んでいます。
この取り組みにより、すべての就労者の生産性の確保とともに、これまでアプローチできていなかった労働市場への拡大を図り、労働力の確保と持続可能な社会の実現を目指します。

プロジェクトが目指す姿

『誰にもやさしい倉庫』を実現するため、本プロジェクトを3つのフェーズで推進します。
フェーズⅠでは、歩行が困難な方が、無理なく働くことのできる倉庫を創ります。
フェーズⅡでは、第1フェーズで培ったノウハウを、弊社内で水平展開します。併せて、多様性の範囲を拡大し、より多様な就労者が働きやすい倉庫を創ります。
フェーズⅢでは、第1フェーズと第2フェーズの水平展開を進めると同時に、職場との距離の壁を取り払う「エリアレスの就労環境」を構築することを目指します。

フェーズⅠの取組み内容と成果

プロジェクトの第一段階として、作業者の負担を軽減し、生産性の向上をはかり、また歩行が困難な方でも自立的に行動・作業できる倉庫を実現するため、WHILL株式会社の近距離モビリティを導入しました。
さらに、この次世代型モビリティとAGV(無人搬送機)、AMR(自律走行搬送ロボット)などを連携させることで、歩行が困難な方もピッキング作業などの倉庫内作業ができる環境を整えました。
また、多様な働く方々の視点を活かしたユニバーサルデザインのソリューションを提供する株式会社ミライロと提携し、多様な働き方に対する意識の醸成と受け入れの準備を進めています。

フェーズⅠの取り組みは、多様な就労希望者の声を聴くことからスタートしました。実際に就労希望のある多様な方々約600名を対象に、株式会社ミライロと提携して、就労に関するニーズ調査を実施しました。さらに、6名の方にはモニターとして実際に弊社倉庫の職場環境をご覧頂き、就労にあたっての改善ポイントを助言していただきました。

これらの調査に寄せられた声を基に、歩行が困難な方が無理なく働くことのできる倉庫の構築に取り組みました。
具体的な取り組みの一つは、パーソナルモビリティデバイスの開発・製造・販売を行っているWHILL株式会社とパートナーシップを結び、同社の近距離移動モビリティを導入し、倉庫内で実際の作業で使用し検証したことです。

現在、この検証で得られた知見に基づき、歩行が困難な方の労働負荷を減少させるため、新型の『作業専用モビリティ』の開発を同社と共同で進めています。

また、作業負荷の軽減と効率向上のために、先進のAGVやAMRを導入しました。
これらの組み合わせにより、歩行困難者もピッキング作業などの倉庫内作業が可能となりました。

そして、一般社団法人日本ユニバーサルマナー協会が認定し、株式会社ミライロ社が主催・運営している『ユニバーサルマナー検定』を、本プロジェクトに携わる多くのメンバーが受講し、働く人の多様性と向き合う意識の醸成と、受け入れの準備をすすめました。
(2024年3月~8月 ユニバーサルマナー検定3級取得者 66名、2級取得者22名)

『誰にもやさしい倉庫』への想い

今後は、本取り組みの複数拠点への展開を進めるとともに、さらなる多様性に対応できる「誰にもやさしい倉庫」を構築します。そして、将来的にはノウハウのソリューションサービス化を目指してまいります。

日本通運は、多様な従業員が、働きがい・やりがいを持ちながら、一人ひとりが能力を最大限に発揮できるような職場環境の整備を進めています。今後もDXを活用し、多様な人財の活躍による組織の活性化、即戦力となる人財の確保を強化し、企業価値向上に努めてまいります。

「誰にもやさしい倉庫」に関するお問い合わせ

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