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梱包へのこだわり

梱包の基礎となる薄葉紙

当社独自に開発した柔らかな中性の和紙で、作品に触れる一次資材として、様々な美術品を梱包する際に使用されています。その特徴は吸湿性と柔軟性。湿度変化に大きく左右される古美術品を梱包するためには、薄葉紙の持つ吸湿性は決して欠かすことができません。また揉み込めば揉み込むほど柔らかくなり、一方で繊維に沿って絞ると自立するほど強くなるという柔軟性を持ち合わせているため、様々な場面で使用されています。
作品に直接触れるため肌触りも良く、天然素材で作られているため、自然環境にも優しい資材です。

美術品1点1点に合わせた梱包

薄葉紙で梱包した作品を収めるための、一番の基本となるものがカートン(段ボール箱)です。当社では美術品輸送専用のカートンを約10種類取り揃えています。作品を守るために段ボールの層を厚くし、強度のある紙を使用とすることで、より強固な作りとなっています。また既存のカートンに入らない場合は、板状の段ボールを切り出して箱を作ったり、立体物の場合は材木を適切な長さに切断し、木枠や担架も作成します。板状段ボールの厚みや木材にも、様々な種類があるため、用途によって使い分けています。箱や木枠を作る作業は全て手作業。作品の寸法、形状、重さによって、オーダーメイドで作成されます。

海外輸送用木箱の作成

普段国内で作品を輸送・保管している環境と、飛行機や船の中の環境は大きく異なります。それゆえ美術品が海外に輸送される場合には、より頑丈な梱包が必要となるため、美術品を納めた箱に合わせて、更に木箱を作成しています。木箱には燻蒸材を使用し、衝撃や急激な温湿度変化に備えて、緩衝材や断熱材、調湿材を中に収めることもあります。
また海外に輸送する、ということは、その箱を初めて扱う人でも簡単に開梱できる構造でなくてはなりません。誰にとっても扱いやすいように、内装作業一つとっても、高い梱包技術が求められます。

梱包の技術

ここでご紹介した薄葉紙やカートンの他にも、様々な緩衝材や紐、テープなどの資材が存在します。ただ、資材が豊富にあるからと言って、誰にでも梱包できるということではありません。どのような資材をどの場所に用いるのか。またいかに無駄なくシンプルに、且つ安全に梱包するのか。そこには技術スタッフの経験と梱包技術が欠かせないのです。

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