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源流管理
<読み>げんりゅうかんり
源流管理とは、企業自らが環境負荷の源流となっているとの視点から、企業の社会的責任として環境負荷を低減する手法を指します。限られた資源を有効に使う社会、つまり「循環型社会」を形成するため、調達→生産→流通→使用・消費→回収→再資源化の循環過程を効率的に回していくための物流、いわゆる「循環型ロジスティクス」を構築する必要があります。その循環型ロジスティクスの機能として、(1)省資源(資源をなるべく使わない)(2)還流促進(リユース・リサイクルを考えた設計)(3)源流管理(4)コラボレーション(できるだけ既存のシステムを利用したり、他社との共同システムをつくること)の4つがあります。
源流管理に携わるのは、企業の物流・ロジスティクス部門であり、物流企業が中心となります。例えば、包装・輸送・保管・荷役・流通加工・情報加工などの各過程で環境負荷を発生する要因を洗い出し、各企業がすべきこと、および対策を立て実行に移します。
企業(荷主)の物流・ロジスティクス部門から物流企業へ、物流企業から企業(荷主)の物流・ロジスティクス部門へ提案することも必要になります。
企業の物流・ロジスティクス部門が直接管理できない場合は、例えば企画・設計部門に対しロジスティクスの視点から製品プロセスの最適化を求めるなど、他部門への働きかけも必要になります。さらに、行政や対産業界、対消費者に対し情報を発信したり、提言することも大切です。