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ジャストインタイム物流
<英語・別名称>Just in Time Delivery
トヨタ生産方式(TPS)を物流に応用したもので、「必要なものを、必要な時に、必要な量だけ配送する物流システム」のこと。
これにより、生産現場での在庫量を減らし、作業効率を上げ、スペース改善につながり、コスト低減を実現します。
その一方、指定時間納入を求められるため、ドライバー不足の状況にあって、早めに着いて待機することは手待ち時間の発生につながる、多頻度小口輸送により積載率が低下するなどの問題も指摘されています。
それらを解決するキーワードに「クロスドック」「共同配送」「ミルクラン方式」があります。
クロスドック拠点を設け、入荷された品物をただちに積み替えることで拠点の在庫回転率を向上します。共同配送やミルクラン方式(巡回集荷)を採用することで、トラックなどの積載率向上につなげます。
ジャストインタイム物流の考え方を用いたものに、アパレルなどを中心に導入されているQR(Quick Responce)や、加工食品などで導入され、POSを製配販が共有して迅速に供給するECR(Efficient Consumer Responce)などがあります。