ポイントは動線と開放感!仕事の効率化を図るオフィスレイアウト

仕事の効率化を図るオフィスレイアウト

 オフィスは、社員が仕事をするうえで基本となる場所です。しかし、自社にとって効率の良いオフィスレイアウトについて、具体的に考えている企業は少ないでしょう。ただ机を綺麗に並べ、それぞれの机の向きを調整するだけではいけません。オフィスレイアウトは、間違えてしまうと仕事の効率を下げる危険性まであります。

 また、建築基準法や消防法のような法律で定められた項目も多く、オフィスの安全面で考慮すべきこともあります。自社のオフィスで失敗をしないためには、法律に則した動線確保を行い、開放感にポイントを置いたレイアウトを行うことが重要です。ここでは、安全で仕事の効率も良くなるオフィスレイアウトについて解説していきます。

仕事の効率化を図るオフィスレイアウト1.オフィスに動線と開放感が重要な理由

 オフィスの動線とは、オフィス内を社員が動く際に通るであろうルートをいいます。動線は、社員それぞれの動きや作業に合わせ、効率よく移動できるように考えなければなりません。もしも往来がしにくくなってしまうと、作業効率が悪くなるだけでなく、社員同士のコミュニケーションにも支障をきたしてしまう恐れも生じます。社員それぞれの座席から、実際の動線を確認していく作業が大切になるでしょう

 また、災害などの緊急時には直ちに移動できるようにしたり、社員の健康面にも考慮したりすることも大切です。法律によって定められた項目も多くあるので、注意が必要です。業務中に災害が起きた場合、避難用の動線を考えているオフィスと考慮されていないオフィスでは、避難のスピードに大きな差が生じます。社員の安全面も考慮することは、安心して働くことのできる環境を作ることにもなり、作業の効率化にも繋がるものです。そして、オフィスレイアウトは一旦作り上げてしまうと変更が大変になります。移転などのタイミングに合わせて、効率的な動線を確認してレイアウトに生かしていきましょう。

 オフィスで動線とともに重要なのは、開放感です。オフィスに開放感がないと、社員はストレスを感じやすくなってしまいます。オフィスを移転する際に、内覧でフロアの広さや設備、照明には注意が向くでしょう。しかし、それだけでは足りません。内覧の際には、天井の高さにも注目すべきです。一般的に、天井の高さは2.6m前後といわれます。1つのフロアに100人以上の社員がいた場合、天井の高さは3m以上ないと圧迫感を覚えてしまいます。天井以外のポイントとして、部屋などが狭く仕切られていると、圧迫感があってストレスを感じやすくなります。そして、壁の多いオフィスは空間全体を見渡すことができないので、緊急時などに危険を察知しにくくなる可能性もあります。

仕事の効率化を図るオフィスレイアウト2.動線計画を立てるうえでのポイント

 動線計画を立てる際に、凝りすぎてしまうのは良くありません。さまざまな移動の可能性を考慮しすぎると、動線の数が多く複雑になってしまい、かえって作業効率が落ちてしまうことになります。そのため、基本的には動線はシンプルなものが良いでしょう。また、オフィスレイアウトを考える際には、法律についても知っておく必要があります。法律は、災害などが起きた場合など、有事にその被害を最小限に抑えるために定められています。設計や手続きは法律に従って行い、不明な点は専門家にその都度相談するようにしましょう。

 オフィス内を移動するとき、ルートを迷ってしまうと効率が悪くなり、ストレスも溜まってしまいます。そこで、分岐や行き止まりを作らないよう気を付けることが大切です。また、メインとなる動線以外にもう1つ違うルートも作っておくと、人通りの多いときなどに役立ちます。オフィスを多くの人が移動する場合には、何人かが同時に移動することも考えなければなりません。その際に大事なのが、移動のスペースに十分な広さを確保することです。

 デスク同士を背中合わせに配置した場合には、間隔は180cm以上空けて、移動する際のスペースを確保するようにしましょう。また、デスクを横並びにして配置した場合は、90cm以上空けるようにして通路として十分なスペースを作ることが大切です。そして、最後にもう一度計画を見直してみます。その際、無駄な動線がないか、オフィスの入口を塞いでいないかなどをチェックしましょう。

仕事の効率化を図るオフィスレイアウト3.開放感を得るためのアイデアと注意点

 オフィスで開放感を得るために、さまざまなアイデアが必要になります。まず、天井が低めの居抜き物件であるオフィスの場合には、天井の色を明るいものにするという方法です。白などの明るい色にすることによって、低い天井であっても圧迫感を覚えることなく、開放感を出すことができます。また、スケルトン物件であれば、天井の作りや高さの段階から決めることができます。そのため、フロアの広さや社員の人数などに応じて、標準よりも高めの天井にすることによって開放感を出すことができます。デザインによっては、天井をあえてふさがず配管を見せた作りにしても、ユニークで開放感が出ます。

 会議室や部署などを細かく壁で仕切ってしまうと、閉鎖的になってしまいます。そこで、壁で区切ることなく、ガラスパーテーションやローパーテーションによって区切るという方法があります。壁の向こうが見えたり、上部が開放されていたりすることだけでも、閉鎖的な雰囲気を変えることができます。そのほか、すべてではなく部分的に区切ることによっても、オフィス全体に開放感を与えることができます。

 開放感を出すことを考える際には、注意すべき点もあります。まず、開放感を与えるために天井を高くすることは大切ですが、高くしすぎてしまうとエアコンなどの効率が悪くなってしまうことがあります。天井の高さを決められる場合には、エアコンの配置も考えてバランスをとるようにすべきです。また、開放的である点に目が行きすぎると、機密情報やプライバシーについて疎かになってしまう危険性もあります。開放的にするのとともに、隠さなければいけない空間についても配慮する必要があります。

仕事の効率化を図るオフィスレイアウト4.非常事態に備えておくことも重要

 オフィスレイアウトを考えるにあたって、作業効率を上げることや社員のストレスを軽減させることは大切な要素です。しかし、それ以外にも重要な項目が存在します。災害など、非常事態が起きた際の備えとして、法律が整備されています。建築基準法や消防法がその例で、オフィスレイアウトを決める際にも考慮しなければならない項目が多くあります。関連の法律についての正しい知識を持って、地震や火災などの非常事態時に取るべき避難ルートを確保しておく必要があります。

 ビルには赤い三角のマークがついている窓があります。そのマークがついている窓は、非常用侵入口と呼ばれる場所です。緊急時に消防車などが来た際に、外側から侵入する場所なので、塞がないように注意しなければなりません。また、緊急時に安全に避難しやすくするだけでなく、落下事故や火災などがオフィス内で起きにくいレイアウトにすることも大切です。オフィス内に危険な箇所が無いように注意してレイアウトを行いましょう。地震などの災害が発生した場合には、社員がオフィスで長時間待機するケースも想定されます。緊急時のために、社員の非常食などの必要備品を備蓄しておく場所を作っておくことも大切です。

机上理論だけでなく実際に試してみよう

 オフィスレイアウトを図面化すると、完璧に見えてきます。しかし、実際にオフィスで使用してみるとイメージ通りにはならない部分が多くあります。また、安全面などを考慮した法律に関わる部分も数多くあります。オフィスの備品を購入して配置する前に、まずは専門家に相談をしておくと心強いでしょう。そして、現場で確認することによって、より使いやすいオフィスを作ることができるのです。

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