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第1回 ボーソー油脂株式会社

お客さまの声

第1回 ボーソー油脂株式会社 常務取締役執行役員 営業本部長 舟本元美 様
営業本部 営業管理部 主任 岸 知博 様

ボーソー油脂株式会社様は、1947(昭和22)年の創業以来、米油を中心とした食用油や石けん・化粧品などを手がける米油業界のトップブランドで、NXの鉄道コンテナをご利用いただいて15年以上になります。WEBシステムによるコンテナ輸送をご利用いただく400社中、ご利用件数で上位5社に入るボーソー油脂様に、米油製品とコンテナ輸送についてお話を伺いました。

米ぬか油はさまざまな製品に利用されている

舟本様: 皆さんのご家庭ではサラダ油やごま油を使っていると思います。今、サラダ油の主流は、菜種の品種のキャノーラ油や大豆油です。そのほかに、米油、コーン油、ひまわり油、紅花油などがありますが「米油」の存在にはあまり馴染みがないのではないでしょうか。

正式には「米ぬか油(ライスブラン・オイル)」といいます。玄米を精米したときに、約1割の米ぬかが出ます。この米ぬかには約2割の油分が含まれていて、そのうちの約7割が米油になります。残りの約3割は、粉石けんやライスワックスなどになります。ライスワックスは、カーワックス、靴クリーム、コピー機のトナーなどに使用されています。

米油は高温でも安定性が抜群

舟本様: 現在米油を精製している会社は日本に5社ありますが、家庭用としての普及率は低いです。しかし、皆さんの身近では、ポテトチップスや米菓(揚げせん)、かりんとうなどを揚げる油として米油が使われています。また、意外に知られていないのは、インスタントラーメンの別添油です。最近では、多くの学校給食でも米油が使用されるようになりました。

舟本様
米油の原油タンク

米菓に米油が使われる理由は、米油が高温で揚げても酸化しにくいからです。米油は、非常に酸化安定性に優れた食用油です。米ぬかから抽出、精製された食用油ということで米菓との相性も良いため、菓子業界としても米油は欠かせない存在です。

米油は精製に手間がかかるので、各社が独自のノウハウを持って製品化しています。菜種油や大豆油はどのメーカーも精製工程がほぼ同じですが、米油の精製工程は違います。とんかつにも天ぷらにもドレッシングにもオールマイティに使えて、揚げ物をしていても油酔いしにくい、食べても胃にもたれない、といった米油のすばらしさを、これからももっとアピールしていきたいと思います。

年間1500個のコンテナ輸送を利用

舟本様: 平成3~4年頃、日本通運さんの営業担当者が連日熱心に通われて、一斗缶なら良い輸送手段があるから、と提案いただいて鉄道輸送を利用し始めました。当時は他社さんからもたくさんのご提案がありましたが、日本通運さんには積極的に足を運んでいただきましたし、海上輸送と鉄道輸送を取りまとめていただけるということでお任せしました。輸送会社を分散するとコストがかかりますし、日本通運さんに集約して、その分コストを下げていただく努力をお願いしました。

岸様: 毎月100前後の鉄道コンテナを利用させていただいています。9月と3月の半期の締めの時期と、長期休暇のある8月、12月に出荷量が増えます。遠方への一斗缶の出荷には数量をまとめていただき、鉄道コンテナを利用するようにしています。

岸様
食品作業CO2削減大賞 賞状

当初は月に数コンテナから始めたのですが、今では年間1500(5tコンテナ)ほどになりました。弊社は営業の支店がないので、すべて船橋工場を拠点に全国に製品を輸送しなければなりません。安価でエコである輸送手段のメリットを最大限利用させてもらっています。昨年、さまざまな努力の甲斐あって、食品産業CO2削減の大賞をいただきました。弊社が力を入れている米油と鉄道輸送は、環境貢献の観点からもマッチしていると自負しています。

時間・紙の無駄が少なく、資料作成に使える機能も

岸様: 荷量の増加に伴って、煩雑な事務手続きも増えました。以前はFAXによる注文でしたが、「鉄道コンテナNAVI」はWEBで入力さえすれば注文ができます。また、注文を確認するための返信連絡も必要がありません。時間も紙も無駄にならないし、リアルタイムでデータの取り込みができるのはとても便利です。その反面、一度データを取り込んでしまうとうちでは修正できないので、日本通運さんの事務担当者に連絡して、数量変更等をお願いしています。そのつど電話やFAXでやり取りをしなければならない点は、今後の課題かもしれません。

また、データ入力後、現地のターミナルからお客様に荷物が向かった時間や、荷物の到着予定時刻など細かな情報をリアルタイムに知ることができたら便利だと思います。また、貨物事故情報や遅延情報などもメール送付してくれると助かります。大雪の影響や列車事故は、テレビのニュースより早い現地情報の発信を期待します。

「鉄道コンテナNAVI」の機能として、エクセルのデータを取り込めるCSVは便利ですね。それほど利用頻度は高くないですが、運賃の管理などに使うと便利です。1週間毎、10日、1カ月、2カ月といった範囲指定ができるので、トラック輸送と比べたCO2データ換算などに利用できると思っています。ゆくゆくは役立つ機能だということはわかっていますが、今のところは人的余裕がないので、将来活用したいと思います。

船橋を拠点に市場拡大のパートナーとして

岸様: 輸送については、以前、梅雨時など缶にサビが発生したこともありましたが、通風コンテナを使用していただくようになってからは、そうしたトラブルは解消されました。お客様の厳しい目に応えられるよう、一斗缶の凹み、キズ、サビなどには万全を期していただきたいと思います。

今後、船橋を拠点として遠方の顧客開拓を強化していくためにも、日本通運さんのコンテナの力をお借りして荷量を増やしていくことが不可欠となります。一度は中継の在庫拠点の構築も考えましたが、関西や名古屋の候補地選定やコストの問題があるので、総合的に考えて日本通運さんと手を組んで遠方を拡大しながら、ともに成長していきたいと考えています。

鉄道コンテナNAVIの関連サービス

  • モーダルシフト
    「モーダルシフト(Modal Shift)」とは、環境負荷の低い輸送手段(Modal)への転換(Shift)のことです。
  • グリーンロジスティクス
    NXのグリーンロジスティクスサービスは、総合物流企業とし幅広いビジネスフィールドの中で、輸送モード転換や輸送効率化、資材リユースによるCO2削減を目的としたサービスから、リサイクルなどの循環型サービスや産業廃棄物処理などの環境保全型関連サービスなど、多種多様なサービスをご提供しています。
  • アローBOX
    鉄道輸送用コンテナでは大きすぎる…、小ロットの貨物を輸送したいとき…、日本通運では他のBOX商品もご用意しています。

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